元財務官僚の山口真由と
NHK会長に就任した稲葉延雄

元日向坂46の影山優佳元日向坂46の影山優佳 Photo:SANKEI

 東京にある師範学校の附属校として、明治以来の歴史を刻んできた筑波大学附属高校。文化人や学者・研究者として個性と才能を発揮した卒業生が、たくさんいる。略称は「附属」だ。

 コメンテーターとしてテレビによく登場する女性がいる。元財務官僚で信州大特任教授の山口真由(まゆ)だ。

 山口は秀才そのものだ。札幌市の中学校を経て「附属」から東京大法学部に進学した。3年生の時に司法試験に合格、2006年3月に首席で法学部を卒業し、東大総長賞を受けた。財務省にキャリア官僚として入省したが2年ほどで辞め、弁護士登録した。米ハーバード大ロースクールを修了し、ニューヨーク州弁護士登録もした。東大大学院で「家族法」で博士号を取得した。

『高学歴エリート女はダメですか』など、本も20冊ほど出版し、テレビの情報番組では引っ張りだこになっている。

 メディア関連では、23年1月下旬からNHK会長に就任した稲葉延雄がOBだ。稲葉は元日銀理事で、リコーの取締役会議長を務めた。NHK会長は6代連続してNHKの生え抜きではなく、外部の人材が起用された。

 外交官、NHK、ジャパン・タイムズなどで活躍した平沢和重、政治評論家・ニュースキャスターの俵孝太郎、競馬評論家の大川慶次郎や、フジサンケイグループ会議議長をした鹿内宏明も卒業生だ。

 NHKのアナウンサーでは現職・元職が混じるが、中江陽三、広瀬久美子、広瀬修子、杉原満、柴田祐規子、高井真理子らがOB・OGだ。

 映画監督では、カンヌ国際映画祭で2度の最高賞を受賞した今村昌平がいた。

 変わり種のOGがいる。世界最高齢のプログラマーといわれる若宮正子だ。17年に81歳で、iPhoneアプリ「hinadan」を開発した。YouTuberとしても活躍している。