【名医が教える】「幸せな老後」を手に入れるための「10のルール」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

寝たきり予防は「完璧」を目指すより「継続すること」が大切。筋トレも義務でやるのではなく、自分のペースで続けよう。ハッピーで輝ける老後を手に入れるための、10のメソッドを紹介する。本稿は、角田亘『リハビリの名医が教える 寝たきりにならない最高の方法』(エクスナレッジ)の一部を抜粋・編集したものです。

筋トレは義務感ではなく
マイペースで楽しもう

 幸せそうに毎日を過ごしている高齢者をよく見ると、足腰が丈夫で認知機能もしっかりとしている人が多いように思えます。

 体が元気だから幸せなのか、幸せな気持ちがあるから体が元気なのか。どちらが先かはわかりませんが、毎日義務感にかられて筋トレを繰り返すのではなく、明るい気持ちでトレーニングにはげんでほしいのです。

 なにより嫌々筋トレをしていても、続くはずがありません。「最初は5回やるのもやっとだったスクワットが、1カ月たったら10回できるようになった」といった効果を実感しながら、明るい気持ちで取り組んでいってほしいのです。

 そこで、ハッピーですばらしい老後を手に入れるための10カ条をまとめてみました。

「ハッピーな老後のために」
その1 老化を防ぐのは自分自身

 老化の予防は、他の誰かにお願いすることができません。自分自身で、「老化を予防するぞ」という強い気持ちを持たければなりません。

 たとえば老化予防のためには歩くことがとても大事です。それはみなさんわかっていることだと思います。でもわかっていても、やる人とやらない人がいます。そこが運命の分かれ道になります。

 老化対策に遅すぎるということはありません。誰かに言われたからやるのではなく、自分の意思で始めることが大事です。

「ハッピーな老後のために」
その2 できることは自分でやる

 新聞を取りに行く、自分が食べた食器を洗う、お茶を煎れるなど、若いときに自分でやっていたことを、今はほかの家族がやってくれるようになっていたなら、再び自分でやるようにしましょう。

 できることは自分でやる。そうしないと不活動(運動不足)に陥ってしまい、体はどんどん弱っていきます。でも年をとると、高齢者に対する親切心からなのか、まわりの人たちがいろんなことを手伝ってくれます。それに甘えてはいけません。自分自身で行えることは、必ず自分自身で行うようにしましょう。

 この記事を読んでいるのがご家族の方であれば、少々厳しい言い方になりますが、どうぞお年寄りを過保護にしないように気をつけてください。

 たとえお年寄りであっても、自分でできることは自分でしたほうが、本人もきっと元気になります。