日本にはギネスにも登録されている88歳(2023年現在)世界最高齢女性DJがいます。この方は77歳からDJのスクールに通い始めたといいます。

 若い人とつきあうなら、この方のように楽器や料理などのスクールに通うのもひとつの方法です。体はもちろん、脳にとってもよい刺激となるので、認知機能の低下も防げるでしょう。

「ハッピーな老後のために」
その6 かかりつけ医を見つける

 医師との相性が悪いと相談しにくいですし、少しくらいの不調はがまんしてしまいがちです。何でも相談できるかかりつけ医であれば、いろんな異常を早期に発見してくれるはずです。

 病院の医師でもクリニックの医師でもかまいませんので、どんなことでも気楽に相談できる「かかりつけ医」を見つけておく必要があります。たとえば、内科医でありながら腰痛やひざ痛のことも相談できるような医師や、高血圧や糖尿病の治療もできる外科医などがかかりつけ医としてはおすすめです。

 つまり専門性にとらわれることなく、多くの疾患に対応できる医師が望ましいわけです。そして、いざという時には、迅速に総合病院や専門病院に紹介してくれる医師がよいでしょう。

「ハッピーな老後のために」
その7 規則正しいリズムのある生活

 規則正しい生活とは、しっかり眠って、しっかり食べて、しっかり動くような生活です。

 寝る時間と起きる時間は毎日同じくらいで、食事も同じくらいの時間に3食きちんととって、散歩や筋トレなどで積極的に体を動かす。このようなリズムのある生活が老化を防いでくれます。

 逆にリズムのない生活をしていると、老化が進みます。たとえば、午前中遅くまでずっと寝ている人は、起きても頭がボーッとしているので、不活動になっていくことが多いのです。

 たまには夜更かしすることがあってもよいのですが、翌朝はいつもと同じ時間に起きることが重要です。

「ハッピーな老後のために」
その8 世の中の動きを毎日気にする

 社会の動きへの興味を失わないことはとても大事です。社会というと少し大げさかもしれませんが、自分のことだけではなく外の世界に関心を持つのは、認知症の予防にとっても重要なことです。

 外の世界というのは、今日が何月何日で、どんな季節で、今月はお祭りがあるとか、12月になったからお正月が近いとか、そんな関心を持つことから始まります。