【株式投資】資産20億円の87歳現役トレーダー・シゲルさんが参考にしている「MACD」とは？

テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題！ 1936年（昭和11年）、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は20億円まで増え（2024年6月時点）、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え　資産18億円を築いた「投資術」』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

売買をするときの
チェックポイント

私がよく聞かれる質問の1つに、「どうやって売るタイミングと買うタイミングを見極めているのですか？」というものがあります。

正直に言って、この問いは私にとって難しいものです。なぜなら、私には70年近い投資経験があります。なので、チャートや板を見て直感的に「これは買い」「ここは売り」と判断できてしまうことも多いからです。

その直感を言語化することは、非常に難しいといっていいでしょう。ただもちろん、全部が全部経験によるものではありません。そこで、今回は私が実際に日々活用していて、誰でも活用できる1つのポイントを紹介しましょう。

MACD（移動平均収束拡散法）とは？

MACD（Moving Average Convergence Divergence）は、「MACD」と「MACDシグナル」という2本のラインの交差を見ることで、買いと売りのタイミングを判断する手法です。

これはRSIと異なり、トレンド形成時に活用しやすい指標です。MACDはそもそもテクニカル指標の1つである「移動平均線」をベースにしています。

移動平均線とは、一定期間の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフです。

ちょっと難しい話を……

価格が移動平均線の上にあれば強い相場、下にあれば弱い相場と見ることができます。

ちょっと難しいのですが、MACDは「短期の指数平滑移動平均線 － 長期の指数平滑移動平均線」を示します。

「指数平滑移動平均」というのは、過去の価格よりも直近の価格に比重を置いて計算された値です。そして「MACDシグナル」というのが、MACD線の指数平滑移動平均線になります。

ポイントは「2本の線の交差」

言葉にするとやや難しく感じられると思いますが、チャートを見るのはそこまで難しくありません。2本の線の交差を見るのがポイントです。

また、交差しなくても2つの線が上向きであれば上昇トレンド、下向きであれば下降トレンドにあります。

※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え　資産18億円を築いた「投資術」』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。