ホンダ・アコードホンダ・アコード/価格:544万9400円。新型は多彩な走行シーンで思いどおりのコントロールを支援する“モーションマネージメントシステム”を国内ホンダ車初採用。駆動方式はFF Photo by Hiroya Yamagami

アコードは初代が1976年に登場。日本車初の米国工場生産車となるなどグローバルに話題を提供してきた。最新の日本仕様はモノグレード構成。ホンダのフラッグシップセダンとして高い風格を放つ。

新型は「相棒アコードとより高みへ」を
テーマに開発された4ドアサルーン

 11代目アコードを公道でドライブした。新型は「相棒アコードとより高みへ」をテーマに開発された4ドアサルーン。伝統の「人と時代に調和したクルマ」という思想を継承しながら、最新技術を積極投入している。日本仕様は2Lエンジン(147ps)と2モーター(184ps)を組み合わせたe:HEV。すでにクローズドコースでプロトタイプに触れ好感触を得ていたが、その思いがさらに強まったことを最初にお伝えしておきたい。

 箱根周辺の一般道~ワインディングロードを走ってまず気づいたのは、エンジンの存在をあまり感じないこと。前回、クローズドコースで試乗した際には、アクセル開度の大きい比率が高かったせいか、エンジンが頻繁にかかることが少々気になった。だがリアルワールドを走ると始動する頻度が圧倒的に少ない。しかも、エンジンがかかっても気にならない。アクティブノイズコントロールを含め、入念な静粛性対策もプラスをもたらしている。

 新型はリニアなアクセルレスポンスが印象的である。従来型で見受けられたCVTのようなラバーバンドフィールは影を潜めた。ダイレクト感があり、上り勾配が続いてもしっかり力強く駆け上がっていく。アクセル操作と加速感、エンジンサウンドの高まりがキレイにシンクロしているので、実に気持ちいい。