米国の教室に生成AI(人工知能)が浸透しつつある。使っているのは、手っ取り早く答えを見つけたい生徒だけではない。
教師は採点にAIツールを活用し始めている。生徒へのフィードバックが早まり、演習の時間を確保しやすくなるという。適切に使用すれば、一貫性を担保でき、バイアスを回避できると教師は話す。ただ、誰もが安心してAIに採点を委ねているわけではない。
教育分野の新興AI企業が提供する採点ツールは、記述問題が多い国語や歴史のほか、算数や理科の一部の課題を対象としたものが多い。こうしたボットは評価を数値化し、主題文や説得力のある議論といった要素に関して批評する。教師はAIのフィードバックを下敷きにするか、それをそのまま生徒に渡すかを選択できる。AIツールを使う場合は通常、保護者や生徒に伝えるという。