シズル(sizzle)とは、肉を焼くときのジュージューいう音を表すオノマトペで、英語でsizzle word といえば、食感系のオノマトペのことを指します。ホイラー氏が著書で言っていたのは、肉を売ろうとするのではなく、音や香りなどを売れということ。つまり、五感に訴えかけろということでした。実際、この公式を参考にして大きく売上を伸ばしたという販売員さんは世界中に大勢いたといわれています。

 また、イグ・ノーベル賞を受賞したオックスフォード大学のチャールズ・スペンス教授は、「ソニックチップス」という研究で、チップスを食べるとき、ヘッドホンを装着させてパリパリという音を聞かせると、何も聞かせていないときと比較して、新鮮に感じるという結果を発表しています。

 いずれの結果からも、消費者の購買意欲を刺激するには、パワーワードを使って五感を刺激することが早道であるということが納得いただけるのではないでしょうか。