視覚:きらきら ぴかぴか はっきり ぼんやり くっきり
聴覚:りんりん カランコロン はくしょん カキーン ドカーン
嗅覚:ふんわり ふわっ ぷんぷん つん すーすー すーっ
触覚:すべすべ ぷるぷる つるつる ふんわり ふっくら
味覚:あっさり すっきり さっぱり こってり ほんわか

 ここに挙げたのはほんの一例で、五感をそれぞれに刺激するパワーワードはほかにもたくさんあります。

 商品には、視覚優位なもの、聴覚優位なもの、嗅覚優位なものと、それぞれあると思うので、その商品ごとに特定の感覚を刺激するパワーワードを選んでキャッチコピーなどに使うと、消費者は強く興味がひかれるのです。

『ステーキを売るな、シズルを売れ』!五感が購買意欲を刺激する

 たとえば柔軟仕上げ剤の場合、優位な五感は触覚と嗅覚です。ひとつ例を作ってみましょう。

「タオルふっくら、香りふんわり」

 いかがでしょう。タオルを顔に当てた瞬間の、ふっくらした触覚や優しい香りがぱっと頭の中に浮かんでくるのではないでしょうか。

 この場合、商品の売りは、柔らかさが出ることと、ほのかな良い香りがつくこと。刺激したかったのは触覚と嗅覚です。

 柔軟剤によっては、手触りも香りもすっきりしていることが特長というものもあるでしょう。その場合は、たとえばこんな感じです。

「おろしたてみたいに、サラッとすっきり」

 おろしたてのシャツのさらっとした肌触りと真新しい無臭の感じが、リアルに伝わってくるのではないでしょうか。

 ところで皆さんは、アメリカの有名な経営コンサルタントであるエルマー・ホイラーの著書『ステーキを売るな、シズルを売れ』をご存じでしょうか。