7月11日の東京株式市場・日経平均株価は取引開始直後から急上昇し、史上初めて4万2000円台に突入した。超円安・インフレ時代の資産防衛術の極意を聞くべく、世界三大投資家と称される著名投資家のジム・ロジャーズ氏に緊急インタビュー。日本株の中で「注目すべき有望銘柄」とは? 新興国株で「今買うべきもの」の見分け方は何か。(国際ジャーナリスト 大野和基)
※取材は日本時間の7月10日に実施
日経平均株価が4万2000円台に突入!
注目株は「︎︎〇〇に関する企業」
――日経平均株価は今後、5万円に向けてさらに上昇するでしょうか?それとも“賞味期限”が迫っているでしょうか?
どこまで上がるか分かりませんが、前提として、日本の株式市場は35年間も下落していました。そして日本の株式市場は正当な理由があって上昇し始めましたが、普通はそういう場合、正当な価値以上に上昇するものです。要するに、反動というか、人々が期待する以上に上昇するのです。それだけは確実に言えることですね。だから、現在の株高を一喜一憂してはいけませんよ。
――2月26日にインタビューした際、「数週間前に日本株を全て売るという失敗をした」と話していましたが、それ以降、買い戻した株はありますか?
次ページでは、ジム・ロジャーズ氏が日本株で注目する銘柄、米大統領選関連で投資において気を付けるべきリスク、中国経済が悪いのに中国株を保有する理由などを語り尽くします。