テスラ、自動運転技術もライバルは中国勢Photo:John Keeble/gettyimages

 中国はすでに電気自動車(EV)技術で圧倒的な地位を築いている。自動運転の実現に向けて紆余(うよ)曲折が続くレースでも、西側に追いついたように思われる。

 自動運転を巡っては常に期待が先行してきたが、ここにきて実現に向けた機運が再び高まっている。この点において、米EV大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が果たしている役割は大きい。マスク氏はテスラの運転支援技術について、同社が直面する成長鈍化への最善の解決策になるとの考えを強調する。また、米グーグルの親会社アルファベット傘下で自動運転車の開発を手がけるウェイモは最近、誰でも同社アプリをダウンロードして自動運転タクシーを利用できるサービスをサンフランシスコで開始した。米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下クルーズの車両が昨年引き起こした人身事故が大きなニュースとなり自動運転に対する懸念が広がっていたが、ウェイモの動きはそうした懸念を払拭する格好となった。