3.経歴や実績は「ビジネスにつなげたい経歴順」で表記する

 経歴や実績を発信する際に効果的なのは、年代順に挙げていくのではなく、「自分がほしいと思っている仕事に関連する経歴や実績順に挙げていく」ということです。

インターネットでは、情報が下にあればあるほど、見られる可能性は低くなり上に挙がっている情報だけを見る傾向があります。

 実際に私たちのお客様で、これまでのビジネスで得たノウハウを活かしたセミナーの講師を行いたいが、セミナーの実績が乏しくなかなか機会が作れないとの相談を受けたことがありましたが、「セミナー講師の実績」を実績の一番トップに挙げたところ、早速依頼を獲得することができ、大変喜んでいただきました。

4.安心につながる「事実」をできるだけ掲載する

 インターネットの情報発信の唯一の欠点はリアルに見えないゆえに、「信頼感の構築が難しい」ということです。信頼感を構築しなければ、いくら知ってもらってもビジネスにはつながりません。

 次の4つを意識して掲載することで信頼感の構築をしていきましょう。

・お客様の声や、推薦の言葉を記載する
・できるだけ、金額を記載する
・実績や自分自身の経歴を記載する
・メディアの掲載実績は、小さな記事でも積極的に記載する

 ここで、これまで述べたような点を意識しながら、ニッチでも確実にニーズがある新しい業態を作った木村光夫さんのケースをご紹介します。木村さんは複数のインターネットを効果的に使うことにより潜在顧客にアピールし、そして今現在のお客様だけでなく将来のお客様に対しても常に貢献をしていくという「3ステップ」を行うことで、パーソナルブランドを確立した「車のシート洗浄の専門家」です。

ひらめきで新分野のビジネスを起業

 神奈川県鎌倉市のアイ・ケイ・シー鎌倉工房代表、木村光夫さんは、車のシートを洗浄し、除菌・脱臭・抗菌をする「車の洗浄業」を始めたパイオニアです。

 乗用車1台のシート洗浄をわずか90分で仕上げるその技法は、まず洗浄剤を噴射して汚れを浮かせ、次にすすぎ洗剤を吹き付けながら吸引するというもの。専用の洗剤とハンディな用具でシートと背もたれの隙間はもちろん隅々までなぞるように清掃し、抗菌剤と柔軟剤で清潔かつふんわりと仕上げます。メーカーと特約している洗剤と専用用具を用いて行うこの技法による除菌と脱臭の効果は、市販されている車用掃除機やシュッシュッとふきつける汚れ落とし剤にはない、画期的なものです。

「自動車には販売後も機械整備や板金といったケアがありますが、内装については手入れをする考え方がありませんでした。そこでカテゴリーがないなら自分でつくろうと思い立ったのです」と木村さんは言います。