第2回「自分自身の差別化された強みの見つけ方」でもご紹介しましたが、強みを発見しただけでは顧客は集まりません。強みの発見に次いで行うべきことは、自らの意思で自分の強みが最も活きるマーケットを「ひとつだけ」選択すること。そして、その分野での認知度を高める為のアウトプット(アピール)を行い、権威性を得るまで、深掘りを続けるということです。
この過程ではつい、アピールするマーケットを広げて、幅広い(できればすべての)ターゲットを狙いがちですが、ターゲットを広げれば広げるほど、競争相手も多くなり、優位に立つことが難しくなりますし、マーケットが大きければ大きいほど、大手と競合する確率が高くなる為、アピール力や認知力で優位に立つ事ができず、価格競争へ巻き込まれる可能性も高くなります。
パーソナルブランドを確立するための、適切なマーケットを選ぶポイントは、
①競合が少なく、
②自分が優位に立てる可能性の高い、ニッチな分野を狙い、
③特定の分野で認知度を高める為のアウトプット(アピール)を行う
ということです。
では、どのようにアウトプットをしていったら良いのでしょうか?
特定の分野で認知度を高める為に有効なアウトプットの有力なツールがインターネットになります。
前回お話しましたとおり、お客様は商品やサービスの選択に妥協することがなくなってきています。それはインターネットというツールがあるからです。インターネットを駆使して自ら情報を収集し、自分自身の課題を解決する、またはニーズを満たしてくれるにふさわしい、知見と経験がある、もしくは最も情報を持っていると思われる人を集め、選択するテーブルに並べます。この、選んでもらうテーブルに乗らなければ、お客様と接点を持つことさえできません。
「インターネット」の出現前と後の大きな違いがそこにあるのです。
また、今まではニッチに絞りすぎると消費者とのマッチングはほぼ不可能でした。しかし、これもインターネットを通じた検索技術によりマッチングが可能になりました。
以上の理由からインターネットで適切な戦略を立てることによって、それを求めている人々から問い合わせが来るのです。