前回、対価を支払ってでも他ではなく選ばれる価値、パーソナルブランドを身につけるための3つの手法、なかでも特に強力な手法として「インターネット」の活用をご紹介させて頂きました。しかし、やみくもにインターネットを活用してもビジネスには直結しません。それどころか、フェイスブックやツィッターなどで、不適切な情報を発信したばかりに、かえってブランドを毀損する羽目に陥ってしまったケースも、たびたび目にします。その多くは、発信する情報がどのような影響を与えるかを深く考えなかった結果、取り返しのつかないことになったものばかりです。
今回は、情報を発信する際に、絶対に気をつけないといけないこと、そしてチャンスを掴む効果的な情報配信のポイントについてお話させて頂きます。
パーソナルブランドを守る
情報発信3つのポイント
パーソナルブランドがビジネスに直結し始めたのは、インターネットの普及に大きな影響を受けていることはこれまでの連載でもご説明しました。
かつては限られた人々との限られたビジネスの接点として使われていたインターネットも、もはや人口普及率は8割に近づき、13歳から49歳の利用率は9割を超えています(総務省調査)。これは、インターネットを効果的に使えば、全国に存在する潜在顧客に対して、ほとんど費用をかけずに、アプローチする(営業をする)ことを意味しています。
人々の行動がインターネットでの情報に影響を受けているという現実をみれば、どんな商売をするにも、インターネットをうまく活用することが重要なポイントとなってきていることを実感できるはずです。「商売をする」ということを考えた場合、いまや、インターネット上に情報がなければ存在しないも同じと言っても過言ではありません。
新しい顧客獲得を真剣に考えているのなら、少なくとも、自社サイトの構築・ブログ又はフェイスブックなどのソーシャルメディアの活用をしていく必要があります。このとき、自分自身がメディアを持ったということを意識することが重要です。各新聞社や放送局と同じように、あなたのブログやソーシャルメディアから発信される情報は、個人の考えという範囲を超え、ビジネスにおける立場をも表すのです。
しかしながら、意識するというだけでは、具体的に何をどう気をつけたらいいのかイメージすることは困難です。そこで、そうした情報発信の注意点について挙げてみたいと思います。