米国民「疲れた」 トランプ氏暗殺未遂で漂う疲弊感Photo:Bloomberg/gettyimages

 非現実的な事件の起きた翌日の14日、米国全土は蒸し暑く憂鬱(ゆううつ)な天気に覆われていた。かつてないほど分断しているかに見える同国は、くしくもその点で一致していた。

 教会の礼拝に行き、あるいはストリートフェアに出掛け、直売店で新鮮なトウモロコシを買ったり、公園のベンチに座ったりしながら、おのおのの心を占めていたのは、夜通し寝返りを打ち続けて迎えたその日曜日が、安息ではなく疲弊感をもたらすことになったいきさつだ。