人口100万人当たりの博士号取得者

日本の博士号取得者数は異例の減少傾向、経済界は理系偏重をやめよ人口100万人当たりの博士号取得者 出所:文部科学省「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」(2024年3月26日)

 生成AIなどの技術革新が世界を変えようとしている今、イノベーションを支えるのは高度な専門知識を持つ人材だ。その対象となる指標の一つが博士号取得者数である。

 主要国では、インターネットが普及した2000年以降、博士号取得者数が大幅に増加している。トップの英国が人口100万人当たり340人、ドイツが同338人、韓国が同317人、米国が同285人と続き、韓国と米国は倍増の勢いだ。

 ところが、この間に日本の博士号取得者は増えるどころか減少傾向が続いている。日本の博士号取得者は同123人と、諸外国に大きく後塵を拝している状況だ。