株価下落局面の投資で
押さえておきたいポイントとは?

 われわれ一般人が投資をする場合、短期売買で利益を狙うのではなく、10年、20年といった長期的な視点で資産を増やすことが最も取り組みやすい手法です。世界の優良企業の株式に分散投資を行い、相場変動に一喜一憂せず、淡々と投資を続けることが大切です。

 また、レバレッジを過剰にかけることやボラティリティーの高すぎる銘柄(値動きの激しい株式)に集中投資するような投資行動、もしくはその両方は非常に危険です。例えば、信用取引は期限の制約もあり、値動きが荒いと、一瞬で退場になるリスクがあります。実際に、今回の下落で億単位の損失を出した方もいらっしゃいます。

 毎月決まった額で積立投資をしている方は、今回のような大きな下落局面では、余裕資金の10分の1から最大2分の1を投資することで、投資効果をさらに高められる可能性があります。ここで注意したいのは、とにかく全額を一度に投資するのではなく、「時間分散」をするということ。余裕資金や待機資金を少しずつ投資することで、リスクを分散しながら市場の回復の恩恵を享受することができます。

 市場の下落時にこそ、長期積立のチャンスが到来します。恐怖にかられず、冷静に市場を見つめ、積極的に投資を続けることが、長期的な資産形成につながるのです。ちなみに、私もこの8月から新NISA始めました。