8月5日の日経平均株価の下げ幅が過去最大を記録した。新NISAをきっかけに投資デビューした人は不安になったかもしれない。ただ、ここは冷静に今やってはダメなこと、やるべきことを押さえておこう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)
「一喜一憂せずにノーアクション」が
株価が乱高下した時の鉄則
日本株市場が大変なことになっている。
日経平均株価は、8月2日に前日比2216円下げ、週が明けた5日は4451円と過去最大の下げ幅を記録した。さらに下落が続くのかと思いきや、6日の日経平均株価は急反発し、前日比の上げ幅は3217円で取引を終えた。まさにジェットコースターのような乱高下だ。
当連載は隔週掲載で、今週は執筆週ではないが、ニュースを見聞きして不安を覚える人も多いだろうと思い、編集部にお願いして急遽書かせてもらうことにした。
今年1月にスタートした新NISAをきっかけに投資を始めた人にとっては、株価乱高下は初めての経験かもしれない。この局面で「やってはダメことこと」「やっておくべきこと」を考えてみたい。
日経平均株価が大暴落した5日に、私のレクチャーを受けた上で投資デビューした甥・姪、近所の親戚(30~40代)と、友人・知人(40~50代)に「暴落しているけどノーアクションでいるように」と短いメールを送った。
すると「売ってはいけない、積立もストップしてはいけない、だよね!」「一喜一憂せずにノーアクションですね!」などの返信があった。よしよし、ちゃんとレクしたことは覚えているようだ。
中でも「あのグラフが目に焼き付いているから、大暴落のニュースを見ても動揺していません。心穏やかに積立を継続できそうです」という返信は、レクした私まで心穏やかにしてくれた。
「あのグラフ」とは、何か。みなさんも気になりますよね。グラフを見ながら、「今の局面でやってはダメなこと」を解説しよう。