“令和のブラックマンデー”だとしても
投資の鉄則は変わらない

 8月に入ってからのマーケットの下落も、これら過去の例と同じく、一時的な恐怖にかられるべきではありません。過去の大暴落を振り返ってみると、株価は数カ月で回復するケースもあれば、何年も回復しないこともあり得ます。

 しかし、共通して言えるのは、優良企業の株価は回復するものだということ。銘柄選定をしっかり行うことが前提ですが、今日のような“令和のブラックマンデー”なのか、“新たなITバブルの崩壊”なのかという状況においても、長期的な資産運用が可能な方であれば、積極的に投資を続けることが重要でしょう。株式市場はいつかは回復し、成長を続けるものということをベテラン投資家は知っています。

 なお、今回の暴落が長期化するかしないかは、米国経済次第かと思います。ここ最近は米経済指標が悪化しており、景気後退の瀬戸際にいますが、米景気が軟着陸できれば、今回の下落も比較的短期間で終わるでしょう。反対に、リセッション(景気後退)が深まれば、さらなる暴落もあり得ます。

 米景気が堅調であれば、株価は底堅く、再度の上昇に向かうでしょう。今はそうした分岐点にいるのです。