山岸 暢 著
自分の好きな野菜をただ作るということを超え、大自然と向き合い、つながることができる体験があれば、それぞれの内面により良い生き方を選択できる力が生まれていきます。
ファームシャングリラのコミュニティで育ち、自然との対話や学びを経験することで、参加者は自己を知り、自然の摂理に気づきます。このプロセスによって、既存の価値観や行動パターンにとらわれず、より良い選択をする力が芽生えるのです。
ファームシャングリラのコミュニティが成長し、参加者がみんなで支え合いながら自然に対して感動する場面を共有し合うことで、より本質的な力が育まれます。このようなコミュニティが形成されることで、参加者は自然との関わりを継続し、内発的な自然感覚を感じていくことになるのです。
現在、農園には毎週来る人もいれば、月に1回程度の人もいます。マルシェのお客様、大学生のインターン、日本を旅しながら畑を手伝う人、移住をしてお手伝いをしてくれる方もいます。百人百様の農業の接し方を提供しています。不定期のワークショップ併設のイベントデーでは、みんなで土に触れ、種植え、剪定、草刈り、畑づくりなどを行い、そのときできている野菜を収穫して、みんなで野菜を分けて持って帰ります。
ワークショップでは自然との共生体験、微生物研究、天体観測、環境問題の根本的な研究など、「自然を知り、自然から学び、自然から気づく」学びの場としての分科会も行っています。私たちの夢は、ファームシャングリラのコミュニティを、淡路島だけでなく全国に形成することです。
私たちはより広範な地域やコミュニティに、ファームシャングリラの理念を広めていくことを目指しています。そうすることで、より多くの人々が内発的な自然感覚を得て、自然と触れ合いながら幸せに生活できる未来を創り出していくのです。