【シンガポール】中国の人工知能(AI)開発者は、米国の最先端チップを中国に持ち込むことなく利用する方法を見つけた。
仲介業者を通して国外にある計算能力を利用するのがその方法で、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術で素性を隠すこともできる。
こうした手を使うのは、米国の輸出規制のため、米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアが開発したAI向けチップを中国企業が直接輸入できなくなったためだ。グレー(半合法的な)マーケットを利用すれば同社製チップを中国に持ち込むことは可能だが、手間がかかる上、大口ユーザーのニーズを満たすには不十分だ。