反日活動家の徐坰徳氏がNHKに抗議

 そして、今回の件で非常に不快だったのが、韓国の大学教授で反日活動家の徐坰徳(ソ・ギョンドク)氏の行動だ。京都国際の校歌の日本語訳について、「東海」を「東の海」としたのは間違った表現だと試合を放映したNHKに抗議のメールを送ったと韓国メディアが報じたのである。

 徐氏と言えば、これまでにも日本の「旭日旗」を「戦犯旗の象徴」と主張し、オリンピックやワールドカップなどの国際大会での使用や持ち込みを禁じるように国際機関に働きかける活動をしてきたことでも知られている。また、日本のみならず中国に対しても対立姿勢を見せ、度々、抗議を行っている。

 文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で反日政策が行われていた頃には、徐氏はメディアに出ずっぱりであったが、尹政権となった今は日韓関係が改善していることから、以前に比べて露出が減っている。パリオリンピックも、前回の東京オリンピックと比較して国民の反応や報道のトーンも落ち着いていたこともあり、今回の件は待ってましたとばかりに自身の活動を再び国内外にアピールする絶好の機会と思ったのであろう。

 京都国際の主将の、動じることもない冷静な対応と発言に対して、徐氏の「憎い相手であれば何を言っても構わない」という理性を欠いた姿勢は、大人として、また親であり、教育者という立場でもありながらいかがなものかと思う。同時に、日本の歴史ある大会にまで言及してくるとは、高校野球の伝統を汚されたようで気分が悪かった。