できれば毎日楽しく過ごしたい……そんな思いを実現する方法を教えましょう。
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
今日1日を良くしよう
「今日1日を良い日にする」というテーマについてお話ししたいと思います。
一見すると当たり前に思えるかもしれませんが、「今日1日」という視点がとても重要なんです。
日々いろいろなことが起こって、いろんな悩みや心配事を抱えがちですが、「今日1日を良くしよう」という観点からすると、意外となんとかなることが多いんですね。
自分の人生をマネジメントする
今日1日で「何をして」「何をしないか」「何を楽しむか」と考えれば、長期的な悩みや心配事があったとしても、今日やらなければならないことはそれほど多くないはずです。
できる範囲で必要なことだけをこなし、あとは気にせず、ゆとりを持って今日1日を楽しむ。そういう発想が大前提です。
これは時間を区切り、自分の人生をマネジメントするともいえます。朝起きてから寝るまでの間に、よりよい環境を自分に与えようと意識して過ごしていくと、いろんなタスクやトラブル、辛い経験も細分化できるんです。
大変な時期でもセルフマネジメント
たとえば、受験勉強で大変な時期だとしましょう。1日に何時間も勉強しなければならないとしても、今日できる勉強時間(たとえば5時間)を決めれば、残りの時間は自由に使えるわけです。
アテクシ自身は受験勉強のとき、入浴剤を変えてみたり、長風呂しながら本を読んだりして、リラックスする時間を自分に与えていました。
また、勉強するにしても、好きな科目から苦手な科目へと組み合わせてやることで、「今日はいろいろなことができた」と自分に充実感を与えたのです。
今日やるべきことを限定して
ほかはリラックス
なんらかのトラブルを抱えていて、すぐには解決できないとしても、今日は「これをやる」「ここに連絡する」と細分化したアクションだけこなす。
それさえ済ませれば、残りの時間は公園を散歩したり、美味しいものを食べに行ったりして、リラックスしていいんです。
そういうふうにセルフマネジメントして、できるだけ今日1日を楽しく過ごすようにしましょう。
気にするのは今日のことだけ
結局のところ、今日1日のことだけを気にすればいいんです。自分の抱えている問題を丸ごと抱え込て毎日を過ごしていると、肩の荷が重くなってしまいます。
問題を細分化して、今日1日のなかでできることを管理したほうが身も心も楽になります。この考え方を実践すれば、毎日を少しずつ楽しくできるはずです。