一方、実際のカブトムシ自体の8K映像では、「すごくきれいで、いい色で強そうだな」など、そのリアルさに圧倒されて、ワーキングメモリーの無駄遣いにつながってしまいかねません。

 つまり、インプットすべき内容と関係がないディテールが目に入ってしまい、大事なことが記憶に残らなくなってしまうのです。

 内容と無関係なキャラクターや、無駄にリアルすぎる動画は、効果的なインプットを目指す上ではなるべく避けるのが賢明です。

 インプットしたい内容に関する動画を選ぶときに、参考にしていただけたらと思います。

「スクショ」と「chatGPT」に落とし穴!?
インプットの質を下げる恐れあり

 さて、もう1つ、マルチメディアを使ったインプットについて気をつけるべきことをお話ししておきましょう。メモをとる習慣についてです。

「スクリーンショット」(スクショ)や「ChatGPT」が使える今の時代、メモをとることは不要になってしまったような気もします。

 オンライン動画やオンラインイベントでは、気になった重要点をスクショで「カシャ!」。

 メモをとる十分な時間もないし、記録ならば写真が一番間違いない。

 さらに、YouTube動画やオンラインの記事などでも、ChatGPTなどの生成AIツールを使えば、一瞬で要約が出せます。それらを画像として残しておけば、内容のまとめを簡単に記録しておくことができます。

【スクショ記録】も【GPT要約】も、学んだ内容を後から見直したり復習したりするのに、非常に正確で効率的な記録法であると言えるでしょう。

 しかし、情報の「インプット」という目的からすると、十分な注意が必要です。

【スクショ記録】も【GPT要約】も、それだけでは効果的なインプットにつながるどころか、インプットの質を下げてしまいかねないのです。

 これらは、どう活用するかが大変重要です。

 詳しく解説していきます。