「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」。誰もが一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。「親がいつまでも自分のことを若いと思っている」「病院ギライがなおらない」「お酒の量が減らない」などその悩みはさまざまです。親のことを思って言ったのにもかかわらず、いつも喧嘩になってしまうのは、実は伝え方に問題があります。そんな問題を解決すべく、『歳をとった親とうまく話せる言いかえノート』が発刊されました。本記事では書籍の一部を抜粋してお届けします。

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「親の健康」が気になる!

 親にこれからも健康でいてほしい。誰もが思うことですよね。

 そんなとき、「最近太ってきているね。運動したらどう?」と、親子だからこそストレートに言ってしまいがちです。

 ですが、こんなときに直球で「運動不足」を問い詰めても、問題解決にはつながりにくいものです。親も運動の必要性は感じているため「そんなことはわかっているよ」と思われて終わりだからです。長年の生活習慣はなかなか変えにくいものです。

 皆さんも夜更かしが習慣化していたとしたら、「早く寝なよ」と言われたところで、すぐに改善できないですよね。むしろ「うるさいな」と感じてしまうと思います。