ベース仕様から大きく雰囲気を変える凝った造形のブラック・フロントグリルは、他のコーディネートと共通。注目は「ホイールもサスペンション」という独自のコンセプトを基に“ホイールをしならせることでタイヤのパフォーマンスを使い切る”という思想で設計されたMS-050アルミと、マイナーチェンジ前から人気を博していたテールゲートスポイラーだ。「スポーティさと走る歓びを両立するパフォーマンスアイテム」を標榜するのが、このコーディネートの特徴になる。
MS-050の効果を実感するため標準ホイール装着車と比較チェックしたが、重量差はほとんどないにもかかわらず、あたかも軽量化が図られたような感覚を得られたのが印象的。とくに石畳路面を走行した場合の差が顕著だった。伝わる衝撃がマイルドになり、収束も俊敏。突起の乗り越し時にもやはり同様の印象を受けた。「なるほど、これが“しなり”の効果なのか」と思わず納得した。