モータースポーツ経験を活かした開発した無限
造形と軽量アルミ、そしてサスペンションで走りを演出
無限は1973年に創立され、モータースポーツ分野を中心に活躍。高いブランドイメージを築いてきた。1988年に開発されたF3000用MF308エンジンは、国内外で172戦/161勝の圧倒的な強さを発揮。1996年には無限エンジンのマシンがF1モナコGPで優勝を飾っている。近年ではホンダ各車のアクセサリーも充実。走りをイメージさせるラインアップで人気を集める。
今回試乗したのは、e:HEVのFWD仕様ZグレードPLaYパッケージをベースに、各種ボディキットと18インチMDWホイール、スポーツサイレンサーやパフォーマンスダンパーを組み込んだSports Styleをコンセプトとしたモデル。
18インチの大径タイヤを履くこともあり、路面状況によってはときにシャープな振動が伝わる場合もあるが、その後の収束感が素早く不快感は最小限に留まる。これは1輪当たり3.2kgものホイールの大幅な軽量化と、フロントとリアに装着されたパフォーマンスダンパーによる相乗効果だろう。
アルミは新色のブラッククリアミラーフェイス仕様。標準装着品と同じ18×7.5 Jというサイズである。
精悍な印象のボディキット類もスタイリングの印象を引き締めている。立体的なデザインのアンダースポイラーは強い存在感を主張。ツイン形状のリアスポイラーとのマッチングもいい。
ところで、「新型は適合テスト中」という段階のスポーツサスペンションを組み込んだマイナーチェンジ前のモデルもテストした。引き締まってスポーティな感覚をよりわかりやすく演出する乗り味はなかなかの好印象。ダンパー/スプリングが強化されロール感が減少すると同時に15mmのローダウン化を実現しているが、快適性面に対する目立ったネガは感じられない。メーカー直系のアイテムだけあって、ベース仕様の美点を損なうことのないバランスのよさが印象に残る仕上がりだった。
(CAR and DRIVER編集部 報告/河村康彦 写真/山上博也)