口腔内の粘膜を強化する
栄養素とは?

 その栄養素とは、皮膚や口腔粘膜の保護に関わるビタミンB2、皮膚や粘膜の抵抗力の増進を担うビタミンB6、口腔内の粘膜を強化するビタミンA、欠乏すると皮膚炎につながるナイアシン(ビタミンB群の一種)です。

 これらのビタミンは、主に次の食品に含まれています。

【ビタミンB2】レバー、ウナギ、ブリ、納豆、卵
【ビタミンB6】レバー、鶏ささみ、マグロ、カツオ、サンマ、サケ、玄米、バナナ
【ビタミンA】レバー、ウナギ、ニンジン、モロヘイヤ、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜
【ナイアシン】レバー、鶏ささみ、マグロ、カツオ、サバ

 ご覧のように、レバーは4つのビタミンを全て含んでいます。口当たりが柔らかいので、口の中に痛みがある時でも食べやすい食品です。

 レバーが苦手な方は、煮たレバーを潰してひき肉や玉ねぎなどのハンバーグの具材に混ぜてレバーハンバーグにすると食べやすくなります。市販のレバーパテなどでは、独特の臭みや苦味をあまり感じないものも多いので、試してみてください。 

 また、免疫に関わる腸内環境を整えるために、積極的に取りたいのが食物繊維を含む食品や発酵食品です。食物繊維は玄米、大豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、ごぼう、オクラに、豊富に含まれています。発酵食品は、納豆、ヨーグルト、味噌などです。

 皮膚の新陳代謝を活発化する働きがある亜鉛も欠かせません。前述の、ビタミンが豊富なレバーのほか、牛肉、牡蠣、ホタテ貝、ズワイガニなどに含まれています。

 これらの食品を組み合わせたメニューでは、玄米にホタテ貝やレバーなどの具を加えて味噌で煮込んだ雑炊などが、食べやすくておすすめです。