夏の終わりは「秋バテ」に要注意!心身のダウンを防ぐ食べ物とは?【管理栄養士の超簡単レシピ付き】写真はイメージです Photo:PIXTA

夏の暑さが多少和らいで、ほんの少しずつですが、秋の訪れが感じられるようになりました。季節の変わり目は、心身ともにダウンしがちです。そこで今回は、秋口に気をつけたい症状と、その予防や回復につながる食事についてお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)

夏バテの次は「秋バテ」

 秋は夏の暑さが和らいで過ごしやすくなりますが、一方で、気温や気圧、湿度の変化、日照時間の減少などが影響し、体のだるさや倦怠感、食欲不振、集中力の低下、イライラなどが出てくる時期でもあります。最近では「秋バテ」という言葉もあるようです。

 一日の中で気温の変化が大きく、日中は夏のような暑さが続いているかと思えば、朝晩は一気に冷え込むこともあります。気温の変化が大きいと体温調節を担っている自律神経は疲弊してしまいます。

 自律神経は、内臓の働きや、血液の流れなど生命を維持するための機能を担っています。自律神経を整えるためには、脳内の神経伝達物質で精神を安定させる働きをする「セロトニン」がポイントになります。

 自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は主に活動している時に働く神経で、副交感神経は寝ている時に働き、心身のリラックスに役立ちます。セロトニンはこの2種類の神経を調節する働きを活性化させることにより、心身のバランスを整えています。