なんて悲しいこと。

 女性ふたりが友達としても仕事上のパートナーとしても上手くやっていたら、まずはその関係を疑ってかかれ、というのが普通だなんて。

 これもまた、「BFF(ベスト・フレンド・フォーエバー)すなわち〈生涯の大親友〉か、もしくは意地悪な娘か、どちらかしかいない」というあれのおかげだ。女性同士の友情を押し込めるために重宝されている、あの箱だ。

 実際には、パンドラが言うように、価値観やゆるせないこと、笑いのつぼ、感情を揺さぶられるポイントが同じであれば、女性同士の絆は築かれやすい。こうした共通点があれば、同僚レベルの絆が次第に友情レベルの絆へと発展しやすいのだ。それはどんなタイプの新しい友達であっても、ぜひ築きたいと思える上質な絆であり、職場の友達についても同じことが言える。距離が近いだけでは不十分。相手と似ているところを発見し、支え合い、メリットをもたらしあう関係が築かれたときに、真の友情もまた芽生える可能性があるのだ。

職場で仕向けられる
“女性同士の競い合い”

 職場は外国じゃない。人生が繰り広げられている場所でもある。成功、失敗、失望、喜び。プライベートでも仕事でも、そのすべてをもっといいものにしてくれそうだと思える人を見つける。それがみなさんのすべきことだ。