研究内容
この研究は『SportRxiv』誌に掲載されたもので、オランダのパーソナルトレーニング会社Fit20が専門とする、週に1度の20分間トレーニングに関するデータを分析したものである。これは、約7年間にわたりトレーニングを継続した1万4690人の顧客から得られた結果に基づいている。
参加者が通常行っていたトレーニングは、全身をターゲットにした6つのマシンを使うエクササイズで構成されており、チェストプレス、レッグプレス、プルダウンが含まれている。
各動作は、最初の1セットは筋肉が限界に達するまで行われ、非常にゆっくりとしたテンポで1レップを最長20秒かけて行われた。負荷は動作ごとに段階的に調整され、参加者の筋力が増加しても4〜6レップで筋力が限界に達するようにされていた。また、休憩時間は約20秒と非常に短く設定されていた。
結果
この研究の最も興味深いと言える成果は、参加者が時間の経過とともに筋力の向上を実感したことにある。レッグプレス、チェストプレス、プルダウンのエクササイズの結果を分析したところ、データは一貫して最初の1年間で急速に向上し、その後はより緩やかに向上していることが示された。
チェストプレスの筋力増加は、1年後に約30%、7年後には約50%に達し、他のワークアウトでも程度の差はあれ同様のパターンが見られた。たとえば、7年間でレッグプレスの筋力が70%近く増加したこともその1例である。