バブルがはじけた場合の対処法
周囲の対応が成長の鍵を握る

　では、この2つの場合、本人および周囲はどのように対応すればよいのか。

「バブルがはじけた」状況は、過剰な期待や評価が突如現実に引き戻されることを意味する。この場合、本人だけでなく、その周囲の上司、先輩、同僚こそが正しく対応しなくてはならない。

◆周囲（上司、先輩、同僚）のすべきこと

過剰な期待の是正

　まず、周囲はなぜ非現実的な期待が形成されたのかを理解し、反省する必要がある。過去の成功や別の領域での実績、あるいは一時的な成果に対する評価が過剰な形で反映されていないかを見直し、本人に課された目標が過大評価に基づくものであれば、より現実的で持続可能な目標設定に改めなくてはならない。

支援の再構築

　バブルがはじけた後の不安定な状況下にあって、本人が孤立しないよう、積極的な支援や指導を再構築することが重要となる。具体的には、本人の強みを生かし、弱点を補うためのリソースやトレーニングを提供することが重要となる。