お風呂は子の性教育にとって、チャンスであると同時にリスクにもなりうる。性に対する子どもの健全な認識を育てるために自宅のお風呂で気をつけるべきこと、また、子どもを性犯罪から守るために公衆浴場やプール、水遊びで留意すべきことをまとめた。本稿は、高山恵子、佐々木睦美著『親子で話そう!性のこと: 3歳から始める性教育』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。
身の毛もよだつ
自宅風呂のリスク
筆者の答え:「いや」という気持ちが1つの判断基準
おふろは大切なリラックスタイムで、親子で交流できる時間でもあります。家のおふろの場合、からだが変化してくる思春期前くらいまでは、どちらかが「いや」と感じなければ一緒に入ってかまいません。子どもが「恥ずかしいから1人でおふろに入りたい」と言う、大人が子どもと一緒に入るのに抵抗を感じる、といった場合は、その気持ちを尊重してください。ただし、小さい子はおふろでおぼれることがあるため、様子を確認するなど注意しましょう。
また、きょうだいだけでおふろに入る場合、からだの違いに興味をもって見せ合ったり、触り合ったりすることがあるので、プライベートゾーンの話をしておくことは欠かせません。特に年齢差がある場合に多いですが、性加害・被害に及ぶケースも報告されており、注意が必要です。「からだつきが変わってきたな」と思ったら、「そろそろ1人で入ろうか」と声をかけていくとよいでしょう。