やる側はあそびのつもりでも、やられているほうはそうではないことも多いでしょう。

書影『親子で話そう!性のこと: 3歳から始める性教育』(Gakken)『親子で話そう!性のこと: 3歳から始める性教育』(Gakken)
高山恵子、佐々木睦美著

 その子の心が傷ついたなら、それはまぎれもない暴力です。また、そのときはよくわからなくても、成長してその場面を振り返ったときに、心が深く傷つくこともあります。

 暴力というのは、「殴る・蹴る」だけではなく、性器に対する暴力、性のことで心が傷つく暴力は「性暴力」です。子どもが小さいうちから、そういう「暴力」について考えたり、「暴力」について親子間で話せるようにしておくことは、とても大切です。

 そして、「あそびやふざけで性を使わない」という大原則を、親子で確認しておきましょう。大人側も、からだや性をネタにしたからかいや行動には気をつけましょう。