共働きで仕事に育児に忙しいのは変わらないのに、なぜか一人で家事を担っていて、家族は手伝ってくれない……。そんな状況を打開するべく、片付けのコンサルタントである著者の澁川氏が片付けの「仕組み化」を提案する。新連載の第3回は、片付けの仕組み化を定着させて、継続するために不可欠な「家族の巻き込み方」を取り上げる。(親・子の片づけ教育研究所代表理事、COMFORT STYLE代表 澁川真希)
家事を一人で抱えるのは無謀!
「仕組み化」は家族の協力が不可欠
なぜ夫(妻や子どもでも)は家事を手伝わないし、覚えないのか?といら立っている共働き家庭は少なくないでしょう。メインで家事をしている人には「当たり前」のことでも、他の家族からすると、その「当たり前」が分からないことは多いものです。
必要な物がどこに置かれているのか分からない、やり方も分からない。それでも分からないなりに自己流でやってみると、「そうじゃない、違う」と怒られる……。そんなことが続くと、家族は家事をやりたくなくなり、避けるようになって、誰も家事をやってくれず、一人で抱えるという悪循環に陥ってしまいます。家事で疲弊してしまい、思うように仕事のパフォーマンスが発揮できないなんてこともあるかもしれません。
そんな状況を打開すべく、片付けの「仕組み化」に興味を持たれたそこのあなた。仕組み化で得られるメリットは大きいので応援しますが、実は「一人で続けていく」ことには無理があります。
せっかく仕組み化を導入しても、定着しなければ本領は発揮できません。仕組み化でゆとりを生み出し、快適な暮らしを実現するためには、家族とのコミュニケーションを密にしていくことと、家族の協力が不可欠なのです。