「仕組みづくり+関わり方」が揃って
はじめて仕組み化が完成する
仕組みは作ったけれど、家族が協力してくれない、動いてくれないという場合は、家族へ片付けする目的や理由の説明が不足していたり、家族との関わり方が上手くいっていなかったりすることが要因だったりします。
一人で暮らす家ではないので、自分ひとりで決める「仕組みづくり」ではダメ。家庭は「最小単位の社会」ですので、一緒に協力してどうなったら良いか、どうしたいか、望む未来を話し合いましょう。そして、そのために何が必要かを一緒に考え、ゴールや目標を共有することが大切です。
共働き家庭で、時間的にも精神的にもゆとりがないかもしれませんが、第1回でもお伝えした通り、仕組み化する片づけは、「未来への投資」です。あなたはこの仕組み化する片づけのプロジェクトリーダーになったつもりで、未来のために時間を確保して、話をすることからはじめてみましょう。
その結果、最初は一人で仕組みづくりをすることになったとしても、話をする前よりずっと家族の協力を得られやすくなっているはずです。
家庭内の片づけや家事をスムーズに回していくには、下図のように「仕組みづくり+関わり方」の2つの歯車がかみ合って回ることが必要です。どちらか一つが欠けたら回りません
現状、自分の家庭にどの歯車が足りていないのかを分析してみるのも良いですね。単に仕組み(ルール)を設定するだけでなく、子どもや配偶者にどんな働き掛けをして、関わり方をするのかということも含めて仕組み化が完成します。