スーパーのオーケーが関西進出!粉ものの扱い、総菜の味付けは?社長が商品・価格戦略を開陳Photo by Nami Shitamoto

「高品質・Everyday Low Price(エブリデーロープライス)」を掲げ、急成長を続けるスーパー、オーケーが11月に関西に進出する。21年に旧関西スーパーを巡りエイチ・ツー・オーリテイリングと激しい争奪戦を繰り広げた因縁の地をどう攻略するのか。ダイヤモンド編集部は二宮涼太郎社長を直撃し、関西での商品や価格などの戦略を聞いた。また、今後の関東も含めた出店戦略に加え、今年4月の創業者・飯田勧氏の死去による同社への影響についても明かしてもらった。(聞き手/ダイヤモンド編集部 澤 俊太郎)

オーケーが11月に関西進出
口コミでじわじわ客を増やす

――11月26日に大阪府東大阪市に関西での1号店を開業します。最寄り駅からもアクセスが良く、店舗面積も広い関西の旗艦店という印象です。

(1号店の)高井田店は最寄り駅のJR高井田中央駅からJR新大阪駅にも直通で、幹線道路からも非常にアクセスが良い所なので、広い地域から多くの方に来ていただけるはずです。

 1号店には売り場と駐車場だけでなく、その上にわれわれの関西拠点、つまり関西事務所を構える予定です。非常に良い場所を見つけられたと感じています。

――関西では21年に旧関西スーパーを巡ってエイチ・ツー・オーリテイリングと繰り広げた激しい争奪戦がまだ記憶に新しいですが、どのように知名度を浸透させていくのでしょうか。

 オーケーは基本的には広告宣伝にはあまり費用を投じず、その分を商品の値下げに充てることで、お客様に満足してもらって、ほかのお客様を連れてきてもらう形を目指しています。

 関西でもやることは同じです。関西スーパーの騒動はありましたが、まずはとにかく利用してもらい、満足してもらうことで、口コミでお客様をじわじわ増やしていきたいと思います。

――関西は競合も多いですが、他店とどう差別化を図っていくのでしょうか。価格や商品の戦略についてお聞かせください。