高速道路を走る車のうち、ETC(自動料金収受システム)を使わず、現金やクレジットカードで支払いをしているのは約5.2%。その多くは、“ETCカードや機器を持っていないから”“マイカーではないからETCカードも作っていない”という理由ではないでしょうか。しかしETCの料金割引は大きく、区間によっては現金支払いだと金額が3~4倍になってしまうこともあります。レンタカーやカーシェアリングでクルマを借りる人への注意点は以前の記事で説明しましたが、今回は「クレジットカードを持っていないのでETCカードを作れない」という人がETCを利用する方法と、石川・富山・福井の北陸三県に住んでいる人にだけ可能な裏ワザを紹介します。(ライター・プランナー 植村祐介)
クレカがないと、ETCカードが作れない
高速道路料金を安く抑えたいのであれば、ETCの利用は欠かせません。これまでの記事でご紹介したように、ETCによる高速道路の利用は「ノンストップで料金所を通過できる」だけでなく、「ETC深夜割引」「ETCマイレージサービス」など、通行料金の割引や、ポイントによる実質的な割引という大きなメリットがあります。
しかしETCの利用に不可欠な「ETCカード」は、決済手段がクレジットカードにひも付いているため、クレジットカードを持っていない人は作ることができません。学生なので定期的な収入がない、過去に支払い遅延などの事故があるなどの理由でクレジットカードを作れない人、また個人的な理由からクレジットカードの利用明細に高速道路の利用履歴を記載してほしくない人は、面倒かつ不利な“現金払い”で高速道路を利用していることと思います。
クレジットカードがない人は、ETCで高速道路を利用することは不可能なのでしょうか?