10年、20年先の社会の変化を見据えて、子どもの教育を考え始める親が増えている。幼児から高校生まで教える人気学習塾「VAMOS」の富永雄輔代表が、教育の新潮流から、子供の学力の伸ばしかたのヒントなどを解説する。連載第3回では、「効果的な過去問の活用法」を取り上げる。(進学塾VAMOS代表 富永雄輔、構成/ライター 奥田由意)
過去問が解けない!」と焦る前に
知っておきたい活用法
中学入試では、過去問を解くことが重要であることは言うまでもありません。塾で普段、志望校に合わせた問題演習を重ねていても、実際に決まった時間内に集中して一定量のボリュームの問題を解くのは、それとは違った能力が必要になってきます。
過去問を解いてみて、どのくらいの成績なら、その学校を受けても合格する可能性があるといえるのでしょうか。どうしても目指したい学校でも、過去問が解けない場合は諦めるべきなのでしょうか。過去問の点数で一喜一憂してはいけないというのは本当なのでしょうか。
実は過去問は学校ごとにかなり特徴があり、その特徴に合わせてどのように取り組むべきかという最適な方法が変わってきます。今回は学校の実名を交えながら「効果的な過去問の活用法」についてお伝えしていきます。