最近、首都圏で深夜の民家に強盗が押し入り、金品を奪う事件が頻発しています。窃盗や強盗に狙われやすい家の特徴とは?法政大学文学部心理学科の越智啓太教授の『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』(日本文芸社刊)より紹介します。
窃盗で狙われやすいのはどんな家?
犯人はお金の有無より重視するのは?
空き巣などの窃盗では、お金がありそうな家よりも「捕まりにくい家」が狙われるとされています。もちろん、侵入した家にたくさんのお金があれば申し分ないですが、どれだけお金があっても捕まってしまったのでは元も子もありません。
とくに犯人が気にするのが、周囲の目です。実際に侵入窃盗犯を対象とした調査では、犯行をあきらめた理由の約6割が「声をかけられたから」と答えています。つまり、近隣住民同士が顔なじみで、近所づきあいが盛んな地域は、犯人にとって犯行を行いにくい場所といえるわけです。