中国では不動産不況により数千万戸の空き家が残った。現在、人口が減少する中で歴史的な数の空き家が発生しており、各都市は入居者が見つからない可能性がある住宅を多数抱えている。エコノミストの推計によると、同国には9000万戸もの空き家が存在している可能性がある。1世帯当たりの人数を3人と仮定すると、これらの空き家でブラジルの総人口を吸収できる。中国の人口が増加していた場合でも、これらの住宅を全て埋めることは難しいというのに、人口はむしろ減っている。産児制限「一人っ子政策」の影響により、同国の人口は今後30年間で2億0400万人減少すると予想されている。米シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所の研究員、ティアンリー・フアン氏は「そもそも、住宅を埋められるだけの人がいない」と指摘した。