「中年の恋愛」が、燃え上がらなくても若者に負けない輝きを放つ“3つの特徴”これまであまり語られなかった、中年の恋愛の「リアル」とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

出演者が全員35歳以上の恋愛リアリティショー『あいの里』(Netflix)をご存知だろうか。恋愛リアリティといえば若者のもので縁がない……と思っていた中年も思わず振り返る企画である。若者とは違う、中年ならではの葛藤が見えるのが興味深いが、それでは若者の恋愛になくて中年の恋愛にあるのは何であろうか。(フリーライター 武藤弘樹)

「全員中年」の恋愛リアリティショーに見る
若者と決定的に違う3つの特徴

 恋愛リアリティショーも発達してきて、様々な趣向が凝らされるようになってきた。Netflixで配信中の『あいの里』は、田舎の古民家で男女8人が共同生活をしながら恋を探し育む番組だが、参加者が全員35歳以上という点が特徴的である。

 恋愛リアリティショーはおおむね「若者」と称されるのが妥当な出演者らによって繰り広げられるのが常であり、若さゆえの輝かしさや幼さが見どころのひとつであったりする。が、『あいの里』は参加者の年齢ゆえそれがなく、もっと落ち着いたアダルトな男女のやり取りが鑑賞できるのかと思えばそれとも違って、かなり活発な恋愛模様が展開され、これはこれで相当な見応えとして仕上がっているのであった。

 この番組を見ていて、「若者の恋」になくて「中年の恋」にはある要素をいくつか発見することができた。それは何か。