たとえば、同じようにサッカー選手を目指すとしても、1人ひとりゴール設定は違います。まず言えるのは、サッカーのみで一生、生計を立てていけるのは、日本代表になるくらいの実力がある選手だけだということです。

 その日本代表選手でも、それぞれ個性があります。足がすごく速くても体が小さい選手、足は遅いけれど足技に優れた選手、全体を見渡して動くのが上手な選手……そうした特性に応じて、チームから必要とされているわけです。

 こうした特性は、おそらく子ども時代からその芽があり、それを見極めて伸ばしてあげる大人がそばにいたから伸びたはずです。そこにこそ、大人の価値がある。

 さらには、そういう選手であっても、ずっと現役でいられるわけではありません。

今まで以上に「ゴール設定」を
早く行うように意識せよ

 そこで、コーチになるなど一生サッカーに関わって食べていくことをゴールに設定している人もいます。

 あるいは、企業のCMに出たりして収入アップを目指す人もいます。そのお金で、引退後になにかビジネスを始めるというのも1つのゴール設定です。