それによると、実際にスタートアップ企業に転職したミドル世代(30~50代)に聞いたところ、「想像していたよりも転職先が良くなかった」と回答した人の方が、「良かった」と回答した人より10%ほど多かったということです。

「大企業出身の中高年が多く、意外と保守的だった」という40代女性の声を紹介し、「転職後のミスマッチを防ぐには入社前に社員の話を聞くなどして企業風土を確かめる必要がありそうだ」などとしていましたが、この記事なども参考になるでしょう。

 一般的に、採用オファーをもらった時点で、転職者の気持ちはピークに達しており、相手企業になんとなく感じた「多少のアラ」も、私の経験からしても「目をつぶる傾向」がありますし、「とどのつまり、やってみなければ分からない」と都合よく結論付けてしまいがちです。

 ただ「意外と保守的」なのは、大企業の社員に求められる1つの美徳でもありますから、それと全く反対の「進歩的」な性質を、大企業の社員に求めること自体、そもそも矛盾していると思われます。

 そういうわけで、これまでなんだかんだ幸せにやってきた大企業の社員だったあなたには、私も、そしてあなたの家族も、とても「転職は勧められない」のです。