109には、私と同じように家庭環境に恵まれなかったスタッフも多く、その過去を隠し虚勢を張るために派手な格好をしはじめたギャルもたくさんいました。自分を守り奮い立たせるために過剰に着飾っているだけで、実際に話してみるとみんな優しくて繊細なのです。「私は私」だけど優しさは忘れない。私もそんなギャルマインドが身についたおかげで、今の自分があるのは間違いありません。

 人の目を気にして仮面をかぶって生きるより、自分に正直に我が道を生きる。そのほうが断然、人から信頼してもらえると実感しています。

ブレない軸を持つようにすれば
より相手のメリットを考えられる

 人と話していると、自分の意見を求められることがあります。その際、「よくわからないです」としか言えなければ、何も考えていない人のように思われてしまいます。

 とはいえ、普段から自分の頭で考えていなければ、意見はすぐには出てきません。

「自分は何に興味関心があり、何が大切で、どういう人間でいたいのか?」

「自分の持ち味をもっと表現するにはどうしたらいいのか?」

「相手とどういう関係を育みたいのか?」

 日常的にそうしたことを考えているなかで、自分の意見が生まれる根っこの「軸」ができるのです。