「今の仕事には希望が持てないし、カウンセラーの資格が手に入るなら、それもいいかも」と思い切って通うことにしました。
講座では、心理の先生が、クライアントと初めて面談をするときの見本を見せてくれたのですが、それには驚きました。
たいした自己紹介もせず、すぐに雑談に入るのです。私は毎日、雑談もせずに会社や自分の紹介を5分くらいはやっているのに。
しかもその雑談は、すべて質問形式でした。
「今日は暑いですね?。エアコンの温度はいかがですか?」
「この場所、すぐにわかりましたか?」
「ちょっと駅から遠いので迷いませんでしたか?」
などなどいろいろと質問をして、自分はたいしてしゃべらず、ほとんどはクライアント役がしゃべります。
数分間の雑談のあとに「今日はどんなことをすっきりさせたいですか?」と本題に入りました。
カウンセラーの先生は、充分な雑談をしてリラックスしてもらってから本題に入っていました。しかも、自分の名前を名乗ったあとは、ずっと質問です。
カウンセラーの先生が話す時間は1割もなく、クライアントが9割以上話しています。