歯ブラシの毛はナイロン製のものがほとんどで、そのナイロンの毛が舌の襞の中に刺さり、襞がめくれ、舌が赤くテカテカになります。舌の表面にあるブツブツ、すなわち味覚を司る器官である味蕾(下のイラスト参照)の細胞を傷つけてしまっているのです。
一見キレイになったように映りますが、これは明らかにやり過ぎです。味覚障害につながると同時に、舌に傷を負っている状態なので、食べるたびに沁みるという弊害ももたらします。
ゴムや布、さまざまなものでの舌そうじを検証した結果、味蕾を傷つけずにキレイにそうじできるのは、シリコン製、正確にはエラストマー樹脂製のタンクリーナーだという結論に辿り着きました。
舌ブラシとも呼ばれるもので、やわらかくて舌を傷つけない上に、ドラッグストアに行けば1本数百円程度で購入できる手軽さに加え、あまり劣化しないので数年間使い続けられるメリットもあります。