わずか30秒の舌そうじで
カンジダ菌をすっかり除去
次に舌そうじのやり方について。エラストマー樹脂製のタンクリーナーを水で濡らし、有郭乳頭と呼ばれる舌の奥側(前出のイラスト参照)に当てます。
味蕾細胞は舌全体で約7000個ありますが、有郭乳頭に3000個ほど集まっている。つまり、味蕾細胞の半数近くがここに集中していることになります。加えて、ちょうど鼻腔の真下に位置するため、鼻から吸い込んだ細菌が落ちて溜まる場所でもある。したがって、なによりもここをキレイにする必要があるのです。
有郭乳頭から舌の先端に向かって、味蕾を傷つけないようにタンクリーナーをゆっくり滑らせます。そうやって、まず舌の中央部分をキレイにしたら、水を入れておいたコップでタンクリーナーをすすぎます。すると、水の中に白いネバネバが浮いているのが見えると思います。これは食べカスではなく、口腔内に繁殖したカンジダ菌です。カンジダ菌は歯周病菌のエサとなります。
中央部分をそうじしたら、右側、左側と同じように繰り返す。舌の裏側などはツルツルで、傷つけてしまうだけですからそうじする必要はありません。