同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「粗利8割の法則」である。
【貧す人】みんなのために、赤字でも頑張っているんです
【稼ぐ人】みんなのために、黒字にするよう頑張るんです
プロジェクトを成功させるには、なんとしても利益を生み出す必要がある。
「お金のためにやっているわけじゃない」とお金を卑しいものと捉えたり、「私たちも赤字で頑張っているんです」と赤字を自慢したりする人もいるが、これでは【貧す人】に一直線。
お金とは、事業を成り立たせるための血液だ。
だから「お金のために仕事しているわけじゃない」とは、「血液のために、生きているわけじゃない」と言うようなもの。
大切なのは、どうすれば健康な血液(お金)を身体(事業)にめぐらせられるか。そのために必要なのが、「粗利8割の法則」だ。
今や粗利が8割ない商品を扱うのは、よほど潤沢な資金がないと難しい。
なぜなら、現在、顧客獲得コストは、安くても一人当たり5000円程度。
通常、1万~2万円以上はかかる。いかにインターネットが発達して顧客を獲得しやすくなったとはいえ、これくらいはかかるものだ。
化粧品や健康食品のようなリピート性の高い商品でも、最低半年経たなければ、当初の広告宣伝費を回収できない。
そこで回収期間を短くするには、なるべく最初から粗利が高く設定できる商品・サービスを売らなければならない。
とにかく持ち出しのお金より、入ってくるお金が多くなるようにする。
100円でもいいから、とにかく利益を上げる。
いかにして粗利を確保していくかは、全ビジネスパーソンに必要な極めて重要な事業センスだ。
関連商品を含めたパッケージ商品を考えよう
「神田さん、粗利8割なんて、そんなうまい商品はありません……」
と言うかもしれない。
だが、【稼ぐ人】は、「粗利8割にするには、どうすればいいか?」を考え、商品・サービスが顧客に提供する価値を引き上げてから売るようにする。
【貧す人】は、価値を引き上げずに赤字でも売る。
【稼ぐ人】の方法は、意外にカンタンだ。
単品で商品を販売するのではなく、関連商品を含めたパッケージ商品にする。
例えば、コンサルティングやカウンセリング・サービスを販売する。
チケット制にする。
会員制にする。
定期購入プランをお勧めする。
安心保証をつけて、保険収入で利益を出すなど。
考える努力を惜しまず、目標だけでも、とにかく粗利8割を目指してほしい。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)