同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

【「やっています」と「やっていません」で雲泥の差】断捨離で売上アップする納得の理由Photo: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

 今回紹介するのは、「ビジネス断捨離の法則」である。

【貧す人】なんでも、やっています
【稼ぐ人】それは、やっていません

 会社の強みを凝縮した1つの商品を見出したとき、あなたは大きく飛躍する!

 そう断言してもいいほど、このアドバイスは重要だ。

 多くの会社は、あまりにも事業数、商品数が多い。
 しかし、この複雑性は弱みではなく、実は、あなたの会社の強みだ。

 なぜなら、何も考えずに仕事をしてきたのではなく、顧客の要望に最大限応えてきた結果だからだ。

 そして、これは、顧客を満足させてきた、すぐれたビジネスの種がたくさんあるということなのだ。

 それをパッケージし直し、会社の未来を支える屋台骨へと仕立て上げられたとき、会社は一気に飛躍する。

スティーブ・ジョブズが大切にしたこと

「どれだけ良いアイデア(good ideas)を殺せる(kill)かが勝負だ」

 と、スティーブ・ジョブズは言った。

 この哲学は、今も引き継がれていて、時価総額世界トップに立ったこともあるアップルは商品ラインナップが非常に狭い。
 iMac、MacBook、iPhone、iPad、Apple Watchと数えるほどだ。

 一度追放されたジョブズが1997年にアップルに戻ったときに行ったことは、60種類あったPCを、1機種3モデルに絞り込んだこと(「ダイヤモンド・オンライン」2011年10月18日『特別講 スティーブ・ジョブズは、本当は何に優れていたのか』三谷宏治[K.I.T.虎ノ門大学院教授]記事より引用)。

1つの商品でパッケージし直そう

 Apple Watchは、まったく新しいものを開発したわけではない。
 今まであった技術とサービスを、未来に見合うように新しいパッケージでまとめ直したものだ。

【貧す人】の会社は、過去からの遺産をもとに食いつなぐだけだが、
【稼ぐ人】の会社は、過去からの遺産を未来に合う事業の柱へと結晶させる。

 それだけの宝が、あなたの目の前の複雑さの中にある。
 あなたの様々な商品を、1つの商品でパッケージし直そう!

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)