米工場、ロボットの出番減る理由

 米国の工場でロボットの仕事が減っている。

 生産ラインなど現場の活動が鈍化する中、製造企業は自動化装置の購入を減らしている。

 ロボット業界の業界団体、米自動化推進協会(A3)によると、2023年の北米の工場用ロボットの受注量は過去最高だった前年の水準から3分の1近く減少した。今年上半期の受注量はさらに減少した。

 新型コロナウイルス流行下では工場労働者が不足したため、自動化機器は多額の投資を集めた。部品や材料が入手できるようになり、企業が生産を加速させる方法を模索する中、サプライチェーン(供給網)上の制約からロボット需要はさらに高まった。